JCSS(計量法トレーサビリティ制度)とは

●JCSSは、計量法トレーサビリティ制度を表す英語(Japan Calibration Service System)の略称で、登録事業者だけが使用できるロゴマークです。

●登録事業者が発行するJCSSロゴマーク付きの校正証明書は、国家標準とのつながり(トレーサビリティ)を証明するものです。(下図は、当会の力標準トレーサビリティ体系)

●JCSS標章やJCSS認定シンボル付き校正証明書は、そのマークによって日本の国家計量標準へのトレーサビリティが確保され、校正事業者の技術能力のあることが一目でわかるというメリットがあります。JCSS校正証明書付の標準器は、国際又は国家計量標準にトレーサブルであることが確認されています。ISO9000sの審査における測定機器の「校正又は検証」や試験所認定等のトレーサビリティの要求事項をクリアすることができます。

(一社)日本計量振興協会



■JCSS認定事業

 

 

当会は、認定基準としてISO/IEC 17025を用い、認定スキームをISO/IEC 17011に従って運営されているJCSSの下で認定されています。JCSSを運営している認定機関(IAJapan)は、アジア太平洋試験所認定協力機構(APLAC)及び国際試験所認定協力機構(ILAC)の相互承認に署名しています。  当試験・校正センターは、国際MRA対応JCSS認定事業者です。



1 質量(分銅・おもり)

分銅は、OIML F1クラス相当からM3クラス相当まで5区分、1mgから20kgまで。
おもりは、M2クラス相当で1mgから21kg未満まで校正ができます。


計量器の区分及び種類
校正範囲 
最高測定能力
k=2)
分銅等
分銅
1
  mg
2
  mg
5
  mg
10
  mg
20
  mg
50
  mg
100
  mg
200
  mg
 
500
  mg
 
1
  g
 
2
  g
 
5
  g
 
10
  g
 
20
  g
 
50
  g
 
100
  g
 
200
  g
 
500
  g
 
1
  kg
 
2
  kg
 
5
  kg
 
10
  kg
 
20
  kg
0.004 mg
0.005 mg
0.006 mg
0.008 mg
0.009 mg
0.012 mg
0.016 mg
0.019 mg
0.026 mg
0.032 mg
0.04 mg
0.05 mg
0.06 mg
0.08 mg
0.09 mg
0.1 mg
0.3 mg
0.5 mg
0.9 mg
2.6 mg
8 mg
12 mg
29 mg
おもり
1mg 
以上
100mg 
未満
100mg 
以上
2g 
未満
2g 
以上
100g 
未満
100g 
以上
1kg 
未満
1kg 
以上
5kg 
未満
5kg 
以上
10kg 
未満
10kg 
以上
20kg 
未満
20kg 
以上
21kg 
未満
0.095 mg
0.300 mg
0.76 mg
3.4 mg
15 mg
87 mg
140 mg
170 mg
※ニュートン分銅は、「おもり」として校正ができます。


2 力

2-1 力計


日本計量振興協会は、圧縮力50N以上3MNまで、引張力50 N以上50 kN以下の校正ができます。

計量器の区分及び種類
校正範囲 
最高測定能力
k=2)
力計
JIS B 7728
による方法

圧縮力:

50 N
以上 2 kN 以下
200 N
以上 2 kN 以下
200 N
以上 5 kN 以下
1 kN
以上 50 kN 以下
10 kN
以上 300 kN 以下
60 kN
以上 300 kN 以下
50 kN
以上 3 MN 以下
300 kN
以上 3 MN 以下

 

 

0.019
0.009
0.030
0.036
0.018
0.010
0.048
0.039

 

引張力:

50 N
以上
2 kN 以下
200 N
以上 5 kN 以下
1 kN
以上 50 kN 以下
2 kN
以上 50 kN 以下

 

 

0.007
0.020
0.057
0.019

 



2-2 一軸試験機

日本計量振興協会が保有する「トランスファ標準器」は、圧縮力50 N 以上5 MN まで、引張力は0.5 N から 300 kNまでの校正ができます。

計量器の区分及び種類
校正範囲 
最高測定能力
k=2)
一軸
試験機
JIS B 7721
による方法

圧縮力:

50 N 
以上
5 MN 以下




0.23 %

引張力:

0.5 N 
以上
300 kN 以下




0.18 %



3 温度

日本計量振興協会は、-50 ℃ から350 ℃ までの校正ができます。

計量器の区分及び種類
校正範囲 
最高測定能力
k=2)
接触式
温度計
ガラス製
温度計


 
0 ℃  
-50 ℃ 
以上
0 ℃ 未満
0 ℃ 
100 ℃ 以下
100 ℃ 
150 ℃ 以下
150 ℃ 
200 ℃ 以下
200 ℃ 
250 ℃ 以下
250 ℃ 
300 ℃ 以下
300 ℃ 
350 ℃ 以下




0.03 ℃
0.11 ℃
0.06 ℃
0.07 ℃
0.08 ℃
0.09 ℃
0.17 ℃
0.18 ℃





■JCSS校正料金

校正料金は、税抜き金額です。

1 質量(分銅・おもり)


区分
校正の内容・範囲、精度等
基本校正料(円)
 備 考
分銅

F1クラス相当
1mg
以上
1g
以下
1g
超え
100g
以下
100g
超え
1kg
以下
1kg
超え
20kg
以下
7,500
10,000
10,000
20,000
F1、F2クラス相当を除き、同一質量2個以上の場合、2個目以降50%減額する。
F2クラス相当
     以下
1mg
以上
1g
以下
1g
超え
100g
以下
100g
超え
1kg
以下
1kg
超え
20kg
以下
5,000
5,500
7,300
11,000
M1クラス相当
     以下
1mg
以上
1g
以下
1g
超え
100g
以下
100g
超え
1kg
以下
1kg
超え
20kg
以下
3,100
3,100
3,300
5,300
 
おもり M2相当
1mg
以上
1g
未満
1g
以上
100g
未満
100g
以上
1kg
未満
1kg
以上
20kg
未満
20kg
以上
21kg
未満
3,500
3,500
3,500
5,500
5,500
 


2 力計

区分
校正の内容・範囲、精度等
基本校正料(円)
 備 考
力計
環状ばね型力計
ロードセル型力計
荷重変換器 
2kN
以下 圧縮・引張
5kN
以下 圧縮・引張
50kN
以下 圧縮・引張
100kN
以下 圧縮
300kN
以下 圧縮
1MN
以下 圧縮
3MN
以下 圧縮
33,000
35,000
40,000
50,000
55,000
85,000
100,000
校正箇所8箇所まで1箇所増すごとに10%加算。
重量50kg 以上の力計については、検査補助員または補助員費を別途申し受けます。
特殊検査費用はその都度 定めます。

容積型力計(ボックス)

1MN 以下 圧縮
3MN 以下 圧縮
95,000
110,000


3 温度計


区分 校正の範囲、目量 基本校正料(円) 備 考
ガラス製温度計
(全没式・浸没線付)
-50 ℃以上
0.1
0.2
0.5
1 , 2
 
23,500
19,600
16,300
12,000
校正箇所6箇所まで1箇所増すごとに20%加算。
(0 ℃を含めて6箇所)
0 ℃ 〜 50 ℃
0.1
0.2
0.5
1 , 2
 
18,500
15,400
11,200
9,100
 0 ℃ 〜 200 ℃ 
0.1
0.2
0.5
 1 , 2 
 
20,500
17,100
13,200
10,800
 0 ℃ 〜 350 ℃ 
0.1
0.2
0.5
1 , 2
 
26,000
21,700
17,300
12,700



JCSS外の校正料金

 ガラス製温度計:   4,100 〜 16,700円
 電気式指示温度計: 14,600 〜 23,600円

日本計量振興協会 試験・校正センターは、日本計量士会からの長年にわたる校正技術のもと、お客様に信頼されるJCSS校正サービスをご提供していきます。今後、他の事業区分についても認定取得をめざし、皆さまのご要望にお応えして参ります。


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